また今年も恒例の個人的習慣を始めています。
私にとっては楽しい習慣ですが、ある人に言わせると「寂しい」習慣だそうですが・・・・・
その、クリスマスが近づくと行っている恒例の習慣については昨年のブログ参照 →
★さて、それにちなんで今年購入したクリスマス絵本(全てが今年発行ではありません)をご紹介いたします。

「マーガレットとクリスマスのおくりもの」
植田 真 ・ 作
あかね書房
サンタに憧れる少女のお話。
作者の植田真さんを知ったのは今年になってからなのですが、とにかく絵がどこか シン・・・としていて美しいです。
一見華奢な様に見えて黒と白が印象的な潔い色彩。そして、可愛らしいのに甘ったるくないのは独特のこの抑えた色調だからなのでしょう。
ハンカチやワンピースにプリントされてたら素敵だろうな・・・・と思うほど、どこか洒落ててセンスの良い絵です。
内容も楽しく温かいのにグッと考えさせられるシーンもあり、すごくお薦めです。
個人的にはマーガレットが 「こんなのプレゼントじゃない!」 と泣き出すシーンがリアルで、胸に刺さるものがありました。 作者の植田さんは男性作家さんなのだそうです。

「ちいさなろば」
ルース・エインズワース ・ 作
石井桃子 ・ 訳 酒井信義 ・ 画
福音館書店
1979年発行。 ずっと読み継がれてきた作品なのでしょう。 納得です。
小さなロバがサンタクロースを手伝って、一生懸命そりを引いている姿が健気で目頭が熱くなりました。
そして最後にサンタクロースから貰った贈り物も素敵で、読後はとても幸福感に包まれます。

「聖夜のおくりもの」
トリシャ・ロマンス ・ 作
中村妙子 ・ 訳
岩波書店
私には子供の頃から思い描いた夢がある。 それは森の中にポツンと建つ小さな家で過ごすクリスマス。
夜、家の周りには雪が積もり、暖炉とろうそくの明かりだけが灯り、本物のモミの木の大きなツリー 、テーブルには温かな御馳走が並び、ベッドの横には手編みの靴下がぶら下がっていて・・・・・・
しかし、現実はなかなか理想通りいかないもの。
やはり私は日本に生まれ育っているわけですし、キリスト教徒でもありません。
私が憧れているクリスマスの世界は、おそらくずっとその土地の風土に根付いるものがベースになっていると思うので、ちょこっと雰囲気を真似てみても、なんだか取って付けたカンジになるばかり・・・・・・
近いようで遠い世界
そんなモヤモヤを吹き飛ばすために、私は絵本を見て、その世界に浸る事をクリスマスの楽しみにしているのです。
この本はそんな私の理想のクリスマスが描かれています。
けして派手ではなく素朴で温かなクリスマスのお話。